行政書士という資格に興味を持った時に、どんな仕事をするのかなと思いネットで調べました。
調べると、なんとなく行政書士の仕事内容の実態が見えてきましたが、
そんなことよりも、よく出てくる行政書士は食えないという話題！
えっ？！なにそれ！そうなの？
今から受験しようかと思っているのになんだか不安になりました。
食えないと言われる理由を考えてみる
食えないと言っている情報についてよく見てみると、
そもそも誰なのかよくわからない人が言っていたり、
行政書士という仕事についてよく知らないのに食えない発信している人、
行政書士で開業したが、上手くいかなかった人などが言っているように感じました。
上手くいかなかった人ならそりゃ文句も言いたくなるし、
行政書士はやめとけとアドバイスしたくなる気持ちもわかります。
でもよく考えたら、食えている行政書士が食えているよという発信をするかな？と。
食えなかった行政書士が発信する比率の方が圧倒的に多いでしょう。
そうなると自ずと行政書士は食えないという情報が目立ってくるのではないかと思いました。
行政書士登録者の実態は
行政書士登録されている方についてですが、行政書士試験合格者だけではありません。
行政書士となる資格を有するものとは、
- 行政書士試験に合格した者
- 弁護士となる資格を有する者
- 弁理士となる資格を有する者
- 公認会計士となる資格を有する者
- 税理士となる資格を有する者
- 20年以上公務員として勤務してきた人
このように、試験合格者以外でも行政書士として登録できるのです。
長年公務員として勤務してきた方の中には、
定年してから肩書の為にとりあえず登録しているといった方もおられます。
そういった方は行政書士としての収入は0です。
弁護士の方なども登録されている方はおられるでしょうが、
わざわざ行政書士の仕事に本腰をいれるよりも、
本業に力を入れられるでしょう。その方が収入は高く安定すると思います。
行政書士登録者自体にも軌道に乗るまでに何年も収入が無かったり低かったりされる方がいます。
逆に成功を収めている方の中には年収1千万円越えの方もいたりするわけで、
そんな様々な状況の中での行政書士の平均年収が約500万円といわれているようです。
他の業種と比べてもこれだけ収入が少ない層があるなかで平均が500万円となると、
ちゃんと成功されている方々がかなり引き上げてくれているように感じます。
行政書士が食えないというのが不思議に感じます。
行政書士の登録者数と廃業者数
行政書士は近年どんどん人気がでてきている資格です。
受験者数は年間50,000人ほどで、合格者は約5,000人ほど。
合格者はこれだけいますが、行政書士登録する方は半数以下のようです。
実際毎年の新規登録者は2,500名程度で、
廃業者は1,800名程度で毎年実質700名程度の行政書士が増えているようです。
全国ではだいたい50,000名の行政書士がいます。
これだけの行政書士がいると仕事の取り合いになり、
営業力のない行政書士は廃業していくのは理解できます。
しかし、行政書士の扱う業務は10,000種類ほどあると言われています。
決して仕事がないといったことはないはずです。
行政書士のイメージ
知り合いに行政書士の資格を取得したと報告しても、
すごい！とはなりますが、少し経つと何の資格だったっけ？司法書士だっけ？
ってパターンが多いです。
行政書士という物を知らない方は非常に多いと実感しています。
弁護士や税理士はすぐに仕事のイメージがわきますが、
行政書士は何の仕事ができるのかというのが
イメージできていいない人が多いようです。
他によく言われているのが、近い未来に行政書士の仕事はAIに奪われるということ。
しかし、AIで代替できそうな業務内容を考えてみると、
まずはどのような手続きをするべきかを明確にし、
条件をはっきりさせたうえでの事務処理に限定される可能性が高いはずです。
こう見ると、行政書士という立場で相談を受けてアドバイスをするという業務は、
何をどうしてよいかわからない依頼者にとっては非常に大事な存在で、
AIでは決してこなせない業務ではないかと思います。
なので、業務の大部分がAIで代替される可能性は低いのではないかと思います。
食えるかどうかはその人次第
もう当たり前すぎますが、食えるかどうかなんてその人次第だと思います。
開業にあたって準備が足りなくて早々に廃業する人もいるでしょう。
すぐに軌道に乗るなんてなかなかない話なので、しっかり準備をして、
２年３年と諦めなければいつか成功するのではないでしょうか。
そこまで辿り着けなかった人、準備不足な人、
努力が足りなかった人が食えないといっているのかなと思います。
なんせ、立派な国家資格で沢山の方が受験されています。
実際に大忙しの行政書士先生も沢山おられます。
変な情報に惑わされない事が大事ですね。
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