行政書士の資格を取って実務について調べているとまずでてくるのが車庫証明。
以前自分でやってみようと思って書類を揃えて申請しようとしたことがあったので、
申請自体はそれほど難しくないイメージです。
ではなぜ車庫証明を行政書士に依頼する方がおられるのでしょうか。
車庫証明って何?
そもそも車庫証明というのは通称で、正式には「自動車保管場所証明書」といいます。
車を購入した場合、車をもらった場合、名義変更、引っ越した場合などに車庫証明の取得が必要です。
なぜ車庫証明が必要かというと、自動車の保管場所もないのに自動車を取得する人がでてくると、
路上駐車する人などが増え、交通の妨げになったり事故を誘発したりするので、
道路が無秩序にならないように車庫証明を取得しないといけない法律になっているのです。
車庫証明の申請方法
車庫証明の申請先は車庫を管轄する警察署です。
車庫証明を自分で申請するのはそれほど難しく無いようで、申請方法はネットでも沢山でてきますし、
問い合わせれば教えてくれます。警察署で記載例の載った書類もいただけるようです。
車庫証明の申請書類は警察署に行ってもらうか、HPからダウンロードできます。
必要な書類は、
- 自動車保管場所証明申請書
- 保管場所標章交付申請書
- 保管場所の所在図・配置図
- 保管場所のを疎明する書面(保管場所使用権原疎明書or保管場所使用承諾証明書)
- 使用の本拠の位置が確認できるもの(運転免許証のコピー、印鑑証明、住民票など)
自動車保管場所証明申請書は車検証を用意して必要な項目を写していく感じです。
保管場所の所在図は簡単に言うと家と駐車場の位置関係を現したもの。手書きでもOKです。
Googleマップなんかで印刷した物でもよいようです。
保管場所の配置図は所在図よりも少し難しいです。
寸法などを記入しなければいけないのですが、こちらも手書きでもOKです。
記載例を参考に、最低限駐車スペースの縦横、駐車場出入り口寸法、道路幅員なんかを書きます。
保管場所使用権原疎明書は見ての通り簡単です。
保管場所使用承諾証明書の場合は大家さんや管理会社に依頼しましょう。
書類が揃ったら駐車場管轄の警察署へ申請に行きます。
申請をしたら中2~3日で車庫証明等が交付されます。
交付されるものは
- 自動車保管場所証明書
- 保管場所標章番号通知書
- 保管場所標章
自動車保管場所証明書は、交付日から1カ月以内に運輸支局に提出する必要があります。
車庫証明は専門業務としてはどうなのか
車庫証明は個人からの依頼があるのかなというイメージだけ持っていました。
でもよく考えたらだいたいは車の購入時などがメインで、個人からの依頼はまれなのかなと思います。
かといって、地元のディーラーに営業をかけても地元の行政書士先生に牛耳られていそう。
車庫証明でどうやって売上を伸ばしていくのか調べた所、遠方のディーラーとの取引という以外な結果に辿り着きました。
要するに、ネットなどで車を売ったディーラーは自動車を購入してくれた県外のお客様の元まで行って車庫証明など手続きができないので地元の行政書士に代行依頼する。といったことでした。
そんなこと全然思いつかなかったので、な~るほど~!となりました。
しかし、相場1万円前後の車庫証明ですので、警察署に2回は足を運ばないといけないことを考えると時給換算は低くなりそう。
数で稼ぐといっても、毎日1件の依頼があると想定しても30万円。
なれてくると1度にまとめて申請なんてこともできるようになるのかな?
自分は実践したことがないので何ともいえないですが、他の許認可だと1件数万円の報酬があることを考えるとはたしてどちらがよいのか。
他の許認可はまだまだ調べ切れていないですが、難しそうな書類が多いですが、
車庫証明はパッと調べただけでもとっかかりやすそうというのはメリットですね。
自分なんかも開業できた際は車庫証明などからスタートしてみようかなとも考えています。
コメント